AGA(男性型脱毛症)とは?

AGA(エージーエー)とはAndrogenetic Alopeciaの略語で「男性型脱毛症」という脱毛症のことです。個人差はありますが、一般的に額の生え際や頭頂部のつむじ周りの髪が薄くなる傾向にあります。
AGAは男性ホルモンの影響で発症する進行性の症状であり、早めに対策を取ることが推奨されていて、AGAを発症した場合、なるべく早めに医師の診察を受けて、薄毛の進行を緩めることが大切です。
また、AGAの症状が見られるのは早い方で20代前半、30代から始まり、シャンプー後に抜け毛が増えたと感じたり、細く短い抜け毛が枕に付くことが気が付きます。
生え際の後退を感じたり、分け目が広がって地肌が透けて見えてきた場合はAGAの可能性が高いです。
AGAが発症する原因

では、なぜAGAが発症するのか、原因を見ていきましょう。
髪の毛の成長は「ヘアサイクル」と呼ばれる一定の毛周期があり、大きく3つの段階に分けられます。
ヘアサイクル
- 成長期
髪の毛が活発に育まれる時期です。成長期はさらに「早期」「中期」「後期」の3段階に分かれます。 - 退行期
髪の毛の伸びるのが止まる時期です。細胞の働きが止まり、毛包が退縮します。 - 休止期
毛包の活動が停止します。
ヘアサイクルは正常に繰り返されることで髪の毛の成長が行われ、髪の健康状態が保たれています。
通常、ヘアサイクルは2年~6年かかり、髪の毛の生え変わりをサポートしているのです。
しかし、男性ホルモンの働きで髪の毛が生え変わるサイクルが短くなってしまうことがあります。男性ホルモン「テストステロン」は皮脂腺から分泌される酵素の影響で「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる悪玉男性ホルモンに変わります。体内にある還元酵素「5αリダクターゼ(5α還元酵素)によってDHTが生成されるのです。
そして、DHTは男性ホルモン受容体「アンドロゲンレセプター」と結合します。毛母細胞の分裂を抑制して、ヘアサイクルの成長期は100日程度まで短縮させてしまうのです。ヒゲや体毛は成長を促しますが、頭部では毛の成長期を阻害する働きがあると考えられています。そのため、前頭部や頭頂部の髪が細くなったり、抜け毛が増えたりする症状が起こります。
男性ホルモンが悪玉ホルモンに変わる原因は、遺伝や生活習慣など様々な要因が関わっています。
また、AGAの発症は遺伝も一つの要因と考えられており、母方の祖父が薄毛の場合は可能性が高くなります。それは、体内酵素の量は母方の血縁から受け継がれると考えらているからです。
AGA治療を受けられるところは?

実際にAGA治療はどこで受けられるのでしょうか?
AGA治療を受けられる場所、治療薬が処方できるのは以下のとおりです。
AGAクリニック
AGAクリニックはAGA治療を専門にしている専門病院です。「AGA治療専門クリニック」「薄毛治療専門クリニック」という名称です。
美容皮膚科・ 美容外科・形成外科
美容皮膚科・ 美容外科・形成外科は自由診療に特化したクリニック・病院です。AGA治療を受けることができます。
診察では、問診、視診、触診、カメラでの撮影、血液検査などを受けます。治療方法や期間、費用などは医師と相談してから開始する流れとなります。
総合病院・一般皮膚科は?
複数の診療科のある診療所・クリニック・総合病院では保険診療が中心となります。一般病院の皮膚科はAGA治療の専門性はなく、脱毛予防薬(フィナステリド)といった単剤処方になります。
保険診療のため、AGAクリニックよりも治療費は抑えられています。
AGA(男性型脱毛症)の治療の内容

ここからは、AGA(男性型脱毛症)治療はどういった内容なのか見ていきましょう。
AGA治療は様々な方法がありますが、一般的には投薬治療(飲み薬や塗り薬)が多いです。AGAの進行が軽度の場合は、AGAの進行を抑制する内服薬「フィナステリド」や「デュタステリド」が処方されます。「5-α還元酵素」と「テストステロン」の結合を阻害してAGAの進行を抑制する働きが期待できます。
現状維持で良いと判断された場合は、フィナステリド・デュタステリドの内服薬での治療法です。
ただし、AGAの症状が進行している場合は、AGAの進行を抑制する治療薬のほか、発毛効果が期待できる外用薬「ミノキシジル」も処方されます。「ミノキシジル」は毛母細胞を増殖させて、短くなったヘアサイクルの成長期を延長する働きがあるのです。
病院・クリニックによっては単独で薬を処方するだけでなく、独自に調剤した薬を処方するケースがあります。
AGA(男性型脱毛症)の薄毛に対する効果

AGA治療薬は医師の処方せんが必要な医薬品です。薬局やドラッグストアで市販されている育毛剤やサプリと比べて強い作用があります。
AGA治療は毛を生やす作用があり、薄毛への効果が期待できます。特に薄毛が気になり始めた初期の段階では治療が効果的です。
ただし、AGAの進行が進み過ぎた場合は、薄毛への効果が現れるまでに時間がかかります。脱毛部位に毛がない方は毛根が機能していないため、AGA治療の効果が期待できないケースが多いです。
治療期間が長くなると治療費も増えていくので、AGA治療を始めるなら早めがカギといえます。
AGA治療薬に副作用はある?

AGA治療薬に限らず、どんな医薬品にも副作用が起こる可能性はあります。
AGA治療薬で起こり得る副作用は1~2%です。万が一副作用が出たときには、医師により迅速な対処がされるので安心です。
副作用の症状
- フィナステリド
- 性欲減退、勃起不全、肝機能障害
- デュタステリド
- 勃起不全、性欲減退、精液量減少
- ミノキシジル(外用)
- 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、熱感
- ミノキシジル(内服)
- 脱毛、発熱、吐き気、動悸、頭痛、嘔吐
AGA(男性型脱毛症)治療の費用相場

AGA治療にかかる費用はどのくらいなのか見ていきましょう。
AGA治療の費用は自由診療のため、保険適用外となり、全額自己負担となります。(※一部の例外を除く)AGA治療が医療保険の適用外な理由は美容整形など同様に命関わる治療ではないためです。
AGAの治療費は、病院やクリニックが自由に料金を設定することができます。
例えば、月1回の通院と毎日の内服の場合、費用相場は15,000~30,000円です。※発毛剤と脱毛抑制剤の併用、注入治療を行う場合は、1回当たり約50,000円〜100,000円が追加されます。
一般皮膚科の場合は保険適用となるので、約3,000~7,000円です。(※脱毛予防薬のみの処方)
AGA(男性型脱毛症)治療にかかる期間
AGAの治療期間は個人差がありますが、約6カ月~1年です。抜け毛抑制や発毛促進の効果は即効性があるものではなく、早くても約6カ月ほど経った頃に実感します。
AGAは進行性の脱毛症のため、服薬をストップすると薄毛はまた進行します。早い段階であればAGA治療で発毛を促進させて、薄毛の改善を実感することができるでしょう。
AGA(男性型脱毛症)治療を受ける際の注意点

AGAによる薄毛の原因は未だ明確でない部分が多く、治療によって薄毛を完治させるわけではありません。なぜなら、身体の中に悪玉男性ホルモンが消えてしまうことはないからです。
AGA治療の目的は、今の薄毛の症状を改善して進行を緩めることです。酵素を薬で阻害することで悪玉男性ホルモンの生成を抑えて、周期(ヘアサイクル)を正常に戻すのです。
AGAは遺伝の原因のほか、食生活・睡眠・運動といった生活習慣、ストレスなど環境要因も関係しています。AGAは治療で改善できるので、薄毛が気になってきた方は、まずは医師の診察を受けてみると良いでしょう。
最近は、病院やクリニックで処方される治療薬を通院しない個人輸入という方法があります。
しかし、個人輸入は医師の処方がないため、万が一の副作用が起きるリスクがあるため注意が必要です。
保健衛生上のリスクもあり、服薬は全て自己責任となるので、おすすめできません。
「発毛育毛LABO滋賀長浜」ではMISONO美容室で育毛サービスを提供しています。
厚労省認可の発毛技術、再生医療技術を元に発毛の施術を行います。
髪と頭皮のプロフェッショナルである美容師が施術をする発毛プログラムはお気軽にご相談ください。
まとめ
AGA治療とは薄毛・抜け毛の進行を緩めて、薄毛を改善できる治療薬を処方します。
現状より髪を減らしたくない方はなるべく早めAGA治療を始めることが推奨されています。
ご相談はこちらから
\薄毛にお悩みの方はぜひ!/
※完全プライベート・完全予約制のため人数の限りがございます。
