特別な1日
今日、朝からとても緊張してました…
それは何故か?
先代の上顧客のお客様が3年半ぶりにご来店されるから
もう40年以上来店して頂いてたのですが
先代の急逝後こちらからご挨拶させていただいたのを
最後にご来店される事はなくなりました。
その時は、自分の非力さを悔みましたし
先代に申し訳なく思ってた事を覚えています。
そんなお客様から連絡を頂き
「お兄ちゃんにしてもらえるか?」
以前と変わらない呼び方で…
普段殆ど緊張することのない僕が
今日はマジで緊張しました。
ご来店された瞬間、以前と変わらない雰囲気と
明るい笑顔にその緊張も吹っ飛び
「先生の時と同じようにして!!」
「お兄ちゃんならできるやろ!!」
「勿論です!!」
その方はカットは先代、カラーは僕
要はこの2人しかシャンプー以外触った事が
無い方でしたので、完全に目に焼き付いていましたし
時間が経っていても変わらない拘りに
当時の感覚が戻ってくる気がしました。
そこで、改めて先代の生前の感謝を伝え
どのような経緯で最期を迎えたのか
丁寧に説明させて頂き、先生の口から
ご挨拶出来なかった理由も伝えて
納得して頂き、いつも通り施術が進んで
いきました。
会話の中でこの3年半どうされていたのか?
聴きたい衝動は堪えて、色んな会話を
していたら、
MISONOに戻ってこられた理由
お客様から、何故又MISONOに
戻ってきたのかを教えてくださいました。
まず家の近くに新しい美容室が出来て
そこに通っていた事。
そこの美容室のスタッフが若い男の子ばっかりで
このコロナの中そこに行くのが怖いという事
男の子が多いせいか、店内が汚い
トイレが毛だらけで清潔感が無いという事
「MISONOさんは先生の時から店綺麗やから」
この話を聞くまで
恥ずかしながら
完全に美容師脳で仕事してましたが
これを聞いて
経営者脳にスイッチが入りました。
想像する
お客様がどんな事に不安、不満を抱き
どうすればそれが解消できるのか?
『想像する』
簡単なようでとても難しい
何かが起きないと普段から意識しない
部分が多いから。
こうすれば・・・
こっちなら・・・
又別の方法で・・・
こんな感じでとにかくどうすれば
もっとお客様に心地よく過ごして
頂けるか?
この想像する事を習慣化させないと
自分の店で直接お客様からお聞きする事は
とても難しいので。
次のご来店に関しては解りませんが
久しぶりのご来店で、
大きな気付きとヒントを
くださいました。
ありがとうございます!
流石
先代の上顧客からはいつも勉強させて
頂きます。
最後は最高の笑顔でおかえりになられました。
「先生!〇〇◯さん又MISONOに来てくれたで!」
こんな報告を仏壇の前でしました・・・
経営者としての想像力
ここから経営者目線の内容に
この想像する力
普段の経営者とスタッフの関係の中でも
大きいウエイトを占める部分だと思います。
例えば
MISONOでは経営理念の一つに
『家族ファースト』
というものを掲げており
スタッフに家族との時間、
プライベートの時間を優先する
働き方が出来るように
雇用環境、労働環境を徹底的に
準備し、それを実現するために
経営者がビジネスモデルを細部まで
作り上げ、長期雇用が叶うように
しています。
(細かい内容までは割愛します)
それをスタッフがこの環境が当たり前
こんな風にもし思っていたとしたら…
想像力が欠落してるとしか言えません!!
自分以外のMISONOに関わっている人のお陰で
今の自分の環境があるんだと思えないとしたら…
『自分で集客して、利益出して、生活費稼いで
家族との時間を作り出してみてください』
僕の立場なら当たり前ですが
こんな風に思います。
又逆も然り
もし経営者がスタッフは働いて当たり前
こんな風に思っていたとしたら…
スタッフは
『こんな店で、こんな経営者の元で
働くのは無理!!』
このように考えて当たり前だと思います。
何が言いたいのか
当たり前ではない目の前の環境
『当たり前は無いんだよ』
その環境があるのは
必ず誰かが必死に考え、準備し
失敗を繰り返しながら
成果を出すために作り上げてきたもの
だという事!!!
お互いがお互いの努力を想像し
それに対する感謝を忘れないように
どんなビジネスモデルでも
この感性は普遍的な気がします。