髪質改善って一体何なの？今までのトリートメントと何が違うの？どんな風に改善されるの？
このようにお客様から見ると、
何となく
「傷んでる髪が改善されてキレイになる」
くらいの曖昧な認識がほとんどです。
それは何故か？実は
＝髪質改善とはカット、カラーのような技術メニューではなく目指す状態のことを云います＝
では目指す状態とは？
- 「髪をキレイにすること」
- 「キレイな艶髪、美髪を手に入れること」
改善とは＝
- 「良いふうに改める」
- 「悪いところを治す」
ということは
- 髪質改善＝髪質を「良いふうに改める」
- 「悪いところを治す」
になり
＝髪の悪いところをキレイにし、ツヤツヤな艶髪になる=『髪質改善』
ということになります
- 髪質改善トリートメント＝髪の悪いところをキレイに
- ツヤツヤな艶髪になるトリートメント
- 髪質改善カラー＝髪の悪いところをキレイに
- ツヤツヤな艶髪になるカラー
- ツヤツヤな艶髪になるストレート
ん？？これって・・・めちゃくちゃ普通のことじゃありませんか？普通のメニューに髪質改善というキーワードをくっつけるだけで ちょっと良さげな感じに見えませんか？
そうなんです！！ここが命題にある「間違いだらけの髪質改善」の正体なんです
- 艶髪になるためにトリートメントするんですよね？
- 髪の毛キレイにするためにカラーするんですよね？
- ツヤツヤなストレートになりたくて縮毛矯正するんですよね？
じゃあ、なぜこんなに髪質改善というキーワードをよく見かけるのか？それは！！！「髪質改善〇〇」とつけておけば、SNS、ネット検索にヒットしやすくなり、新規集客につながる確率が上がるからなんです。美容室経営者であり現役のプレーヤーである人間がここまで、美容界の裏側を暴露してしまっていいのかという思いもありますが、これには大きな理由が3つあります。
- 1.髪質改善系のメニューをしても効果がない女性が増えている
- 2.一部の髪の毛の勉強をしっかりされている美容師さん以外が安易に髪質改善と唄い無惨な事故が多発している
- 3.何を選べばいいのかわからないお客様が増えている
このままでは地道に勉強しお客様のために努力している「美容室」や「美容師さん」が報われないと思いこの文章を書くことにしました。
まず最初に髪の毛が痛むってどういうこと？
専門用語は省きながら説明しますが、よくプロの美容師さんは髪の毛をのり巻きに例えることが多いんです。
- 艶々ののり巻きののり＝髪の外側（キューティクル）
- 詰まったご飯粒＝髪の中身（タンパク質）
- パーマやカラーによる薬剤ダメージ
- ドライヤーやアイロンにより熱ダメージ
- 紫外線などによる生活ダメージ
などなど…まず最初にのりがはがれていき、そのはがれた隙間からご飯粒が出ていってしまうという順番になっています。
- 艶がなくなる＝ノリが剥がれている
- ノリがキレイに巻かれていない
- 枝毛ができるパサパサになる＝ご飯粒が減ってしまいキレイな形が保てなくなる
めちゃくちゃ簡単に説明すると傷んだ髪の毛というのは、美味しそうなのり巻きが美味しそうじゃなくなるということ。そして、トリートメントというのはこの美味しそうじゃないのり巻きを、美味しそうなのり巻きに戻すということなんです!!（プロの美容師さんが読んだら誤解されるかも…）
そっかそっか…トリートメントって美味しそうなのり巻きに 戻していくことなんだ
ただ～し！！！！ 一つだけ絶対に覚えておいてほしいことがあります。それは『髪の毛は死滅細胞』なんです。どういうことかというと 一度傷んだ部分は二度と戻らないということ （肌のように再生されることはないんです） のり巻きもご飯粒も 直っているように見せているだけで実際は 直せないんです。ということは結論トリートメント＝のり巻き修復ではなくトリートメント＝擬似のり巻き作りなんです…
ではトリートメントにはどんなものがあるんでしょう？
- １.システムトリートメント
- ２.酸熱トリートメント
- ３.髪整形
3つのジャンルに分けられます
1.システムトリートメント（昔からある一般的なトリートメント）
システムトリートメント（昔からある一般的なトリートメント） どこの美容室に行ってもおそらくあるトリートメント ～￥6,000くらいの価格帯でされている美容室が多く、2～５種類ほどの薬剤を順番に髪につけていき途中で加温したり、スチームを当てたり、最近では薬剤の上からアイロンしたりするタイプもありますが、基本このタイプは、減ってしまったのり巻きのご飯粒を増やし剥がれたのり巻きののりをくっつける作業をしているんです。 ということは、一時的な擬似修復であることは否めませんので持続期間は短くなってしまいます。しかし、髪に悪いものは何もつけていませんので最も安全で誰がやっても最低限の効果は見込めるでしょう。
２.酸熱トリートメント
今最も多くSNSやネットで見かけ、髪質改善というキーワードの立役者になっているが このトリートメント。髪質改善ブームもあり取り扱っている美容室が増えている ￥7,000～￥15,000ほどの価格帯でされており システムトリートメントでは得られない効果があると各美容室がこぞって打ち出している。何度か繰り返していくと減ってしまったのり巻きのご飯粒の代わりに 別のご飯粒を作り出しご飯粒を増やしていってくれるというものあれ？？ 髪は治らないんじゃなかったの？そう！！そこなんです！！治りません！！これは治しているんじゃなくて減ってしまった髪の中身（ご飯粒）を特殊な薬剤と熱の力で新しく作り出しているんです。
ph（ペーハー）という言葉をご存知ですか？リトマス試験紙で学生の時に測ったことありますよね？1～14まであり髪の毛＝4.5～5（弱酸性）ph７＝中性 ph８～１４＝アルカリ性ph1～６＝酸性 美容室でよく使われているカラー剤やパーマ液、縮毛矯正の薬剤のほとんどはアルカリ性なんです。
酸熱トリートメントというのはph2～5.5の酸性の薬剤を使用します
- 髪のphは弱酸性で安全
- アルカリ性=髪が膨張
- 酸性=髪が収瞼（縮む）
このような理解となります。
この写真は酸熱トリートメントを施術されたお客様です。失敗が多い髪質改善メニューは酸熱トリートメントです。これをトリートメントと勘違いしている美容師さんに施術されてしまうと 失敗される確率はほぼ100％縮れているように見えませんか？ 酸性＝収斂（縮む）まさしくこれが酸熱トリートメントに潜むリスクなんです。
もちろん経験値がある美容師さんであれば このような事故を回避する提案をしてくれるはずですが 経験のある美容師さんはお客様から見てわかりますか？ ましてや美容師さんが自分で「経験がありません」 なんていう訳がありません。もう一度言います。失敗が多い髪質改善メニューは酸熱トリートメントです。これをトリートメントと勘違いしている美容師さんに施術されてしまうと 失敗される確率はほぼ100%
じゃどうすればいいの？ 擬似修復であろうが、もし何もしなければどんどんのり巻きの形は崩れていきどんどん髪の毛が傷んでいってしまいますよね？
だからこそ、自分の髪の状況を正確に把握し、必要なメニューを提案してくれる美容室に相談されることがベストでしょう！『かかりつけ医師』のような『かかりつけ美容室』に是非、相談してみてください！
3.髪整形『髪質改善を超えた髪整形』
下の図を見てください 酸熱トリートメントとは全くphが違うことがわかりますか？ 髪の毛は不安定なphになればなるほどダメージのリスクが上がります 安定域のph4.５～5.５で施術可能なので安全
覚えていますか？『髪の毛は死滅細胞 一度傷んだ髪の毛は治りません！！そこで髪整形は治しません！！修復もしません！！ だって出来ないからのり巻きののりの部分（髪の外側）を舗装工事をするように 整形するものです。
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意味がわかりませんよね？システムトリートメントのように持続効果の短い中身の補充は、自宅でのホームケアでしてもらい 酸熱トリートメントのような髪の中身の改善はリスクがあるので避けて艶髪、美髪の肝である髪の艶それはご飯粒を補充しても出ません。のり巻きをキレイに巻き直し巻き直したものを持続させることで4ヶ月持続するトリートメントが完成します。
なんかごめんなさい。夢も希望も打ち砕くような内容になっていますよね 高いお金と時間を使って ツヤツヤの艶髪、美髪に憧れて美容室に行ってるのに けど このような正確な情報がお客様に伝わっていないから 誤解が生まれたり、悲惨な事故に繋がってしまうんです。 逆に自分の美容師としての能力を過信してしまい又、美容師ですら誤った情報を握らされているケースもあります。（ここを深掘りしすぎると僕が美容界に居られなくなるかも知れないので割愛させてください）
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