無事就職先も決まり、これから頑張るぞっと思ってた僕に

勤め先のオーナー（当時はTOPと読んでました）から連絡があり

店の近くに引っ越してこい！！

帰りにの電車気にしなくて済むから！！

はい…

まぁ家賃安い部屋探そうって考えてたので丁度ええかな。

位の軽い気持ちで返事して、実際引っ越した。

そして

ここから始まる今迄経験した事の無い壮絶な修行時代

バリバリの体育会系の中で育ってきたので多少の

上下関係は問題無いと

舐めてました…

最初は何も出来ないので、洗濯掃除後片付け、先輩の昼ごはんの買い出し

などなど

で、営業終わってからシャンプーの練習

これ位はどこのサロンも一緒なんやけど、

先輩よりも早く来て、先輩皆んなが帰るまで帰れない

先輩よりも早く昼御飯食べられない

先輩が立っている時は座れない

先輩が帰る時は、玄関まで見送り１日のお礼を伝える

同期が３人居たのですが、皆んな帰られてからやっと

普通に話せる時間って感じ

めちゃ、礼儀、技術、に厳しかった。

只先輩達は、とにかく一生懸命僕たちの技術指導を毎日毎日

してくださいました。

それには感謝ですが、帰りたくても帰れない。

毎週オーナーの技術チェックがあるので、それまでに合格レベルに届いてないと

やり直し。

新しい課題も課されるので、やる事はどんどん増えていく一方…

朝早く来て、練習、夜も練習、

電車気にしない場所に引っ越して来いと言われた理由はこれでした！

学生気分は一瞬で吹っ飛び、自分でも信じられない位練習しました（いや！させられた！）

どれだけ不器用でもこれだけ練習すれば、出来るやろうって位やってるうちに

出来る事が増えてきて楽しくなってきたが…

そんなに甘く無かった

TOPのお客様に接客する時は全てダメ出し、やり直し、裏呼び出されて、キレられまくり

当たり前何ですが、まだ入社して数ヶ月のペーペーが

全国からご来店されてる超VIP（店の前にベンツ、BMW,ジャガーなどの高級車が停まり

その車を僕らが駐車場に停めに行ってた）

のお客様の相手が出来る訳もなく撃沈の毎日。

不純な動機で決めた美容師の仕事、単純な理由で決めた就職先

全てが甘かった！

けど、負けるの嫌い！人に出来るのに自分出来ないの納得いかん！

この性格のおかげで毎日、睡眠時間２〜３時間だったん違うかな

あんまり記憶が定かじゃないけど、とにかく頑張った（この時から身体は意味もなく丈夫）

しかし、やらかした…

営業中、店のトイレに入り、ちょっとだけ座ったら………記憶がない

ドアをドンドン叩く音で気が付いた

寝てもてた！

時間は覚えてないが、その時の店の空気

TOPのキレかた、先輩達の悲壮感漂う雰囲気

あかん！シャレにならん！

営業後にTOPから◯こ◯こにされ

暫く、フロアー立たせてもらえなかったのは

今でも鮮明に覚えてる。

それと、もう一つきつかったのは給料

その時代当たり前やけど、社保無し、手当無し、手取り一桁

家賃４万、やって行ける訳がない。

練習用ウィッグは自前

金無し！時間無し！飯食う金も無ければ勿論遊ぶ金も無い！

そんな新人時代だったので、先輩に公私共にお世話にならないと

生きて行けなかった。

この時代に年上の方に可愛がってもらう術を自然に身につけられたのかも…

 

この１年目の修業時代が良くも悪くも僕のこれからの

美容人生を大きく左右する事になる

しかし、今思い出しても気分悪くなる位の時期でした

 

ここから、視野が広がっていき目標や希望

やりたい事が徐々に見つかり出す…