──5年のブランク。
もう一度、ハサミを握る勇気をくれたサロン。
また、美容師として笑えるようになった。
岡部さん MISONOスタイリスト
2023年入社(美容師歴11年)

「長すぎる労働時間に、心も体もすり減っていた」
「頑張っても給料は上がらない。未来が見えなかった」
「でも、美容師という仕事は、やっぱり好きだった」
それでも彼女は一度、美容師を離れた。
もう戻らない。そう思っていたはずなのに――
今、彼女はまた、美容師として笑っている。
(取材・文/BDW斉藤章行)
今回お話を伺ったのは、滋賀県・長浜にある美容室「MISONO」で活躍するスタイリスト・岡部さん。
現在は週休2日・定時退社という働き方で、趣味や旅行も楽しみながら、自分らしく毎日を過ごしています。
そんな岡部さんが、過去の自分と同じように悩んでいる誰かに、そっと伝えたい言葉があります。
「大丈夫。ここなら、また始められるよ。」
かつて彼女は、朝から晩まで働きづめの日々に心も体も疲れ果て、美容師という仕事から完全に離れていました。
それでも今、再びハサミを手に取り、美容の現場に立ち続けています。
なぜ彼女は戻る決意をしたのか。
そして、どのようにしてブランクを乗り越え、「自分らしい美容師ライフ」を取り戻していったのか──。
岡部さんのストーリーは、「もう一度、美容師をやってみたい」と願うすべての人の背中を、きっとやさしく押してくれるはずです。
「正直…もう美容師は無理かもって思ってたんです」
斉藤:岡部さん、今日はありがとうございます。久しぶりのインタビューですが、お元気でした?
岡部:はい、元気にしています。お久しぶりです(笑)
斉藤:MISONOに入って、もうすぐ3年でしたよね?
岡部:そうなんです。10月で丸3年です。あっという間でした。
斉藤:そういえば最初にお会いしたのって、求人ページを公開した直後でしたよね。
岡部:はい、たまたま見つけて応募しました(笑)

最初の8年間、そして一度辞めた理由。
斉藤:最初に勤めた美容室には、8年もいらっしゃったんですよね?
岡部:そうです。新卒で入って、ジュニアからスタイリストになって…3年目くらいでデビューでした。
斉藤:順調にキャリアを積まれていたんですね。でも、なぜ一度美容師を離れることに?
岡部:やっぱり長時間労働と低賃金ですね…。講習やレッスンで、休みも自由もほとんどなかったですし。
あと、お客様も少しずつ減ってきて、先輩たちの売上も下がっているのを見て、「このままでいいのかな」って思って。
斉藤:将来が見えなくなる瞬間ってありますよね…。
岡部:はい。結局、そのサロンを辞めてから5年間、美容師とはまったく違う仕事をしてました。

ブランク5年。
でも、もう一度やってみたかった。
斉藤:5年間、別のお仕事をされていたんですね。それでもまた美容師をやろうと思ったのはなぜですか?
岡部:やっぱり、美容師という仕事自体は好きだったんですよね。
「カットするのが嫌」じゃなくて、環境が合わなかっただけなんだなって、離れてみて気づきました。
斉藤:すごくよくわかります。仕事への想い自体は残ってたんですね。
岡部:はい。でも正直、5年もブランクがあると不安しかなくて。技術も接客も、「もう忘れてるかも」って思ってました。

出会えたのが、MISONOだった。
斉藤:それで再スタートの場に選んだのがMISONOだった、と。
岡部:はい。他にも検討してたサロンはあったんですけど、希望店舗が空いてなくて…。
そんなときにMISONOの求人を見て、「ここならいけるかも」って、思ったんです。
斉藤:どこが魅力でした?
岡部:まず「本当に定時で帰れる」とか、「お休みもきちんと取れる」っていうことが、正直驚きで…。
あと「訳ありの人も活躍してる」っていう文言に救われました(笑)

再スタートは、ゆっくりでいい。
斉藤:復帰のとき、技術的な不安はありましたか?
岡部:めちゃくちゃありました!だから最初はウィッグでカット練習して、店長の宮川さんにチェックしてもらってました。
マニュアル動画とかもあって、自宅で確認できたのがすごく助かりました。
斉藤:モデル練習とかしなくても、ウィッグだけで感覚は戻ったんですか?
岡部:マニュアルや動画を見ていたので数回やっただけで「あ、大丈夫かも」って思えたんですよね。不思議と(笑)

週休2日、有給も取りやすい。
生活と「両立」できる美容師ライフ
斉藤:実際、今の働き方はどうですか?
岡部:すごく働きやすいです。私は休みを重視してたので、月火が基本の休みに加えて、イベントとか旅行の時は早めに言えば調整できるし。
有給も自由に取れて、家族との時間も大切にできています。
斉藤:収入面はどうですか?
岡部:前職と比べて…1.5倍くらいはあります(笑)
斉藤:それはすごい(笑)労働時間も減って、お給料はアップ。理想的な働き方ですね。

MISONOに合う人、合わない人
斉藤:逆に、MISONOに合わないかも…という人はどんなタイプだと思いますか?
岡部:そうですね…「とにかくバリバリ売上を上げたい!」とか、「全行程を1人で完結したい」って人にはちょっと物足りないかもです。
でも、時間や仲間との関係を大事にしたい人にはすごく合うと思います。

「私にもできた」から
もう一度、夢を追いたいあなたへ。
斉藤:岡部さんのように、「もう一度美容師をやりたい」って思ってる人にメッセージをお願いします。
岡部:はい。ブランクがあっても、子育て中でも、美容師として復帰できる場所って、本当にあるんだって伝えたいです。
私は「やっぱり好きな仕事をするって、幸せだな」って思えました。
同じように悩んでる人にも、ぜひMISONOを知ってもらえたら嬉しいです。

編集後記
岡部さんとお話ししていて印象的だったのは、5年というブランクを経てなお消えていなかった、美容師への強い想いでした。
「また美容師をやってみたい」
その想いの裏には、不安も葛藤もあったはずです。
カットの感覚は戻るのか。
お客様にもう一度、信頼してもらえるのか。
…そして何より、もう一度、自分がこの仕事を“好き”だと感じられるのか。
でも岡部さんは、ただ「復職」したのではなく、
“美容師としての人生を、自分のペースで楽しむ”という選択をされました。
「美容は好き。でも、プライベートや趣味の時間も大切にしたい」
そんな、ある意味“欲張り”とも言える姿勢に(笑)、私はとても共感しました。
そしてその欲張りを、無理なく実現できる場所がMISONOだったこと。
それが何より嬉しく、心強く思えました。
MISONOは、ただ「優しい職場」なのではありません。
一人ひとりが、自分らしく、美容師という仕事に向き合えるサロンです。
この記事が、かつての岡部さんのように“もう一度、美容師をやりたい”と心のどこかで願っているあなたの背中を、そっと押せるものになっていたなら──
それほど嬉しいことはありません。
(取材・文/BDW斉藤章行)
美容の仕事も、プライベートも
どちらも大切にしたいあなたへ
「私らしく働ける場所」ここにあります。
MISONOは、あなたの“もう一度やってみたい”を
全力で応援します。MISONOの求人を見る
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