──手荒れ、挫折、2年のブランク。
それでも、また笑えるようになった“私のサロン”の話。
「もう一度、美容師を好きになれた場所」
小嵜さん MISONOアシスタント
2023年入社(美容師歴4年)

「美容師に向いてないのかもしれない」
「手が痛くて、働くのが怖かった」
「もう戻らないって決めていた」
彼女は一度、美容師を離れた。
もう戻らない。そう思っていたはずなのに――
今、彼女はまた、美容師として笑っている。
(取材・文/BDW斉藤章行)
今回お話を伺ったのは、滋賀県の美容室・MISONOで働くアシスタント、小嵜(コザキ)さん。
かつては夢だった美容師という道を、自ら手放した彼女が、再びこの世界に戻ってきた理由とは――。
再出発には、勇気がいる。
けれど、もしその場所が「あなたのままでいい」と受け止めてくれたら。
もう一度、“好き”を取り戻すことができたなら。
それは人生を変えるような出会いになるかもしれません。
美容師として、そして一人の人として、前を向いて歩き出したさんの“再スタート”の物語。
誰かの心にそっと寄り添う、そんなインタビューをお届けします。
「カットが苦手だった」私、美容師向いてないかも…って思ってた。
斉藤:小嵜さん、今日はありがとうございます!事前にいただいたアンケートもすごく丁寧で、想いがすごく伝わってきました。
小嵜:いえいえ…文章って難しいですね(笑)。お電話でちゃんとお話できる機会をいただけてよかったです。
斉藤:では早速ですが…以前は別の美容室で働いていたんですよね?
小嵜:はい、最初に入ったサロンでアシスタントを3年半くらいやってました。でも正直…カットがどうしても好きになれなくて。
斉藤:なるほど。どこが難しかったですか?
小嵜:お客様とのイメージ共有ですね。カラーやパーマは感性で表現する感じがあって好きだったんですけど、カットはミリ単位で印象が変わるし、お客様の骨格や要望にぴったり合わせるのが本当に難しくて…。
斉藤:確かにカットって、技術だけじゃなく“伝わる力”も必要ですもんね。
小嵜:はい。それがプレッシャーで…。デビュー目前だったけど、「私、美容師に向いてないんじゃないか」って思い込んでしまったんです。

手荒れ、低収入、長時間労働。
続けたくても、続けられなかった。
斉藤:カット以外にも、辞める理由はありましたか?
小嵜:たくさんありました…。手荒れが本当に酷くて。指先が切れて、毎日痛くてかゆくて…。シャンプーが苦痛でした。
斉藤:ああ、それは辛い。しかもアシスタントって給料も…
小嵜:そうなんです。給料も上がらないし、一人暮らしで本当にギリギリ。朝は7時から、夜は講習やレッスンで帰宅は8時過ぎ。プライベートはほとんどゼロで…。
斉藤:今のご時世、それだと続かないですよね。
小嵜:美容が好きな気持ちだけじゃ、支えきれなかったんです。

「もう戻らない」そう思ってたけど、
どこかで諦めきれなかった。
斉藤:その後、美容の世界からは離れて?
小嵜:はい。地元の工場で働きました。けど、やっぱりどこかで「また髪に触れたいな…」って気持ちが残っていて。
斉藤:わかります。“好きだった気持ち”って、簡単に消えないですもんね。
小嵜:そんな時、親戚が通ってた美容室──MISONOで「スタッフ募集してるよ」って聞いて。でもすぐには動けませんでした。「また同じ苦しさが来たらどうしよう」って怖くて。
斉藤:でも、そこからご縁がつながったんですよね?
小嵜:はい。宮川オーナーにお話を聞かせてもらって。「スタイリストにならない働き方もあるよ」」って言ってくれて。それがすごく心に響いたんです。

「あなたのままでいいよ」
その一言で、もう一度、
「信じてみよう」と思えた。
斉藤:小崎さんにとって、それは相当大きな言葉だったでしょうね。
小嵜:本当に…涙出そうになりました(笑)。“なりたい”より、“なれないかも”って思ってる自分を、そのまま受け止めてくれたのは初めてで。
斉藤:なんだか…僕まで泣きそうです(笑)。
小嵜:(笑) 宮川さんって、見た目は穏やかで、でも中身はすごく芯があるというか…「この人となら、もう一度チャレンジできるかも」って自然に思えたんです。

2年のブランク。でも、
マニュアルと“人の優しさ”で不安が消えていった。
斉藤:でも、ブランク2年って結構不安だったんじゃないですか?
小嵜:めっちゃ不安でした(笑)。サロンワークの感覚も抜けてるし、手荒れがまた再発したらどうしよう…って。
斉藤:実際、どうでしたか?
小嵜:びっくりするくらいスムーズでした。MISONOにはマニュアルがあって、施術も接客も、細かい流れまで全部書いてあるんです。しかも、動画での技術共有もあって、思い出すのに時間かかりませんでした。
斉藤:それは安心感ありますね。
小嵜:あとはやっぱり、先輩たちがいつも気にかけてくれて…。アドバイスもらいながら、少しずつ感覚が戻ってきました。

今では1日10人のスパも。
「もう手荒れに悩まなくていい」
斉藤:ちなみに…今は手荒れどうですか?
小嵜:もう、全然!嘘みたいです(笑)
斉藤:おぉ、それは嬉しいですね!
小嵜:使ってるシャンプーも優しいし、手袋着用も徹底されてるので。今は1日10人以上入っても、ほとんど荒れません。

土日休みもOK、18時退勤、
しかもボーナスまで!
斉藤:他にも、MISONOに入って驚いたことってありますか?
小嵜:まず…「本当に土日休めるんや」って(笑)
斉藤:確かに、美容師あるあるの“結婚式に行けない”やつですよね(笑)
小嵜:そう!ここでは有給もとれるし、旅行にも行けるし、しかも毎日18時には帰れる!さらに…ボーナスまであって。
斉藤:え、ボーナスあるんですか?美容室で!?
小嵜:あるんですよ〜!(笑)最初聞いた時、「え?聞き間違い?」って思いました。

「無理をしない」
だから、心から笑えるようになった。
斉藤:MISONOって、本当に“無理しなくていいサロン”って印象ですね。
小嵜:まさにそれです。昔の私みたいに「美容師やりたいけど、心がついていかない…」って人にこそ、来てほしいなって思います。
斉藤:なるほど。客層としても大人世代が多いですよね?
小嵜:はい、30〜50代のお客様が多くて、アレルギーや髪質改善の相談が中心です。私は若い世代より、年上の方と話すのが好きなので、自分に合ってるなって感じます。

MISONOが向いてる人、
ちょっと違うかもな人。
斉藤:正直、向いてない人ってどんなタイプですか?
小嵜:ハイトーンや派手カラーをがっつりやりたい人には、ちょっと物足りないかもしれません。
斉藤:逆に、向いてる人はどんなタイプだと思います?
小嵜:自分のペースで美容師を続けたい人。
スタイリストじゃなくてもOKな人。
“好き”を大事にしたいけど、“生活”も犠牲にしたくない人だと思います!
最後に、美容師さんたちへ。
斉藤:この記事を読んでる美容師さんに、最後にメッセージをお願いします。
小嵜:美容の仕事が好き。でも、環境や体力が不安で一歩踏み出せない。
そんな人にこそ、「MISONOを知ってほしい」って思います。
スタイリストじゃなくてもいいし、時短勤務や土日休みもOK。
“あなたのままでいい”って言ってくれるサロンって、本当に貴重だと思うんです。
私自身、この場所に出会えたことで、もう一度「美容師って楽しい」って心から思えるようになりました。
同じように悩んでいる人に、届けば嬉しいです。

編集後記
──「自分を諦めない美容師」が、もっと報われる業界に。
小嵜さんと話していて、何度も胸が熱くなった場面がありました。
彼女の言葉は、どこまでも飾らず、まっすぐ。
「好きだったけど、苦しかった」
「もう一度、美容師をやりたい。でも、また傷つくのが怖かった」
その素直さこそが、多くの美容師さんの“本音”だと思うのです。
私は15年以上、美容業界に携わってきました。
SNSに映えるサロン。華やかなコンテスト。キラキラした“夢”のような世界。
でもその裏で、手荒れ・長時間労働・低賃金・人間関係のストレス…
あまりにも多くの“声にならない離職”が存在していることも、ずっと見てきました。
美容が好きなのに、美容師を辞めざるを得なかった人が、どれだけいたか。
小嵜さんのように、「一度離れても、もう一度やってみたい」
そう思っている人たちが、安心して働ける場所がもっと必要です。
MISONOは、そんな人たちの“再出発”に寄り添ってくれる数少ないサロンのひとつです。
オーナー宮川さんの「人ありき」の経営哲学。
スタッフ一人ひとりの働き方を尊重する柔軟性。
それが、業界の“普通”を変えていく力になっていると、私は本気で思っています。
もしこの記事が、あなたの心に少しでも灯をともすことができたなら。
“自分らしく働ける未来”の選択肢に、MISONOが加わっていたなら。それほど嬉しいことはありません。
(取材・文/BDW斉藤章行)
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